日本語の敬語教育のあり方(1)
Appropriate Educational Methods of the Japanese Honorifics (1):From the Perspective of Strategic Capability
- 일본어문학회
- 일본어문학
- 日本語文學 第45輯
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2009.05103 - 122 (20 pages)
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本稿はコミュニケーション教育という観点から日本語の敬語教育のあり 方について議論したものである。コミュニケーション能力を向上させるには、言語的な能力、運用能力、および戦略的な能力を同時に高める必要がある。しかし、現行の日本語の敬語教育は言語的な能力を高めることに重点をおいており、運用能力や戦略的な能力を向上させるような教育方法は行われていない。このような問題意識から、本稿では韓国人の日本語学習者を対象として、敬語表現において戦略的な能力の実態を明らかにすることを目的としている。本稿での分析の結果によると、戦略的な観点から相手の気持に配慮するような敬語表現を適切に使える日本語学習者は約5割に過ぎない。これは、韓国人の日本語学習者の敬語表現において、戦略的な能力に問題点があることを示す。さらに、日本での滞在体験のある学習者の戦略的な能力を分析することによって、日本での滞在体験が戦略的な能力の向上に有効であることをも明らかにした。
초록
1. はじめに
2. 先行研究
3. 調査の概要
4. 分析結果
5. 戦略的能力を高めるための日本語教育への提言
6. 今後の課題
参考文献
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