「故事来歴に基づくタイプ」の日韓両国語の対照分析
Comparative Analysis of fables and phrases type in Japanese and Korean
- 일본어문학회
- 일본어문학
- 日本語文學 第47輯
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2009.1137 - 56 (20 pages)
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宮地裕(1985)は「慣用句、格言․ことわざ」の上位概念として「成句」という用語を用いている。しかし、外国人日本語学習者にとっては「慣用句」と「成句」との分類が曖昧模糊に感じられる恐れがある。そのため本稿では、故事来歴に基づく日本語の慣用表現と、それらが韓国語に翻訳される場合との分析を通し、両国語の故事来歴に基づくタイプの慣用表現の特徴や問題点を考察する。分析方法としては「故事来歴に基づくタイプ」の慣用表現を「四字熟語」と「故事ことわざ」に大二分し、各々の韓国語との対照分析を行うことである。 まず四時熟語は韓国語で訳される際、四時熟語の持つ簡潔性などを生かすためその一部分だけを対応したり、一、二字の漢字の変換や省略が現れる。しかし韓国語で日本語の四時熟語の持つ含蓄性を表すためには四時熟語の形を失い、文の一節の形になったり、構成語彙の意味する単位が原語より細かくなったりする。 次は故事ことわざである。日本固有のことわざを韓国語に訳する仕方としては、日本語の故事ことわざを成している構成語彙のありさまを縷説するか、類義を持つ韓国語の故事ことわざに代置するかなどの方法を取る特徴がある。また内容展開上では無理のない訳に思われ場合、意味伝達が明らかに異なる両国の故事ことわざが互いに交替されものがある。しかし、それは韓国人日本語学習者にとって全体の文章から生ずる微妙な意味合いの違いがあるため問題点として指摘すべきである。
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