韓国人の上級レベル日本語学習者における タテイタの誤用に関する研究
A Study on errors of ta te-i-ta made by advanced Japanese learning Koreans
- 일본어문학회
- 일본어문학
- 日本語文學 第50輯
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2010.08109 - 128 (20 pages)
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従来、テンス․アスペクトに関する文法の習得研究は盛んに行われてきたが、第二言語としての学習者の観点からの習得状況は明らかにされていない。本稿では、テンス․アスペクトの文法の使用が学習者の母語によって違うはずであるということについて、タテイタの誤用状況を調べた。韓国人日本語学習者にとってタテイタの使いこなしの実現のために、韓国人学習者をどう考慮するか考えた。この一環として、韓国語hayss-ta と対応関係である日本語タテイタとの対照を通して、タテイ タの誤用の要因をSPSSで分析した。その結果、以下のことが明らかになった。1) 韓国人日本語学習者にとって同じ学習期間であっても、日本語の専攻の有無がアスペクトテイタの誤用率に関連している。2) 韓国人日本語学習者にとって、実現済みを表す韓国語hayss-taの母語の影響のため、テンスのタよりアスペクトのテイタの誤用率が高かった。3) 韓国人日本語学習者にとって動詞タイプ(動詞のもつ内在アスペクト)がテイタの誤用に影響している。さらに、タテイタの誤用を避けるためには、母語の韓国語hayss-taに合わせて日本語のタテイタを理解させるべきであり、従って、韓国語の母語感覚に合う用法の順にタテイタの文法教育の順序を提示する。
1.はじめに
2. 先行研究及び研究目的
3. 研究方法及び分析基準
4. 韓国人の上級レベル日本語学習者における
5. おわりに
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