학술저널
朝顔の花論
A Study on the Morning Glory of The Tale of Genji and The Murasaki Shikibu Collection.
- 일본어문학회
- 일본어문학
- 日本語文學 第51輯
-
2010.11267 - 286 (20 pages)
- 20

本稿は源氏物語, 紫式部集に見られる朝顔の花の贈答歌が現代語として正しく訳出されていないのではないかという疑問点から出発する。朝顔の花は夜明け前には咲かず、昼のうちにしぼむ、時間の経過とともに状態が移ろう花である。朝顔の巻の歌の贈答では、まずその花をなぜ光源氏が姫君に贈ろうと決めたのかを考察し、光源氏がかつての恋を思い出してくださいという意味を込めたと結論づける。また紫式部集の歌に関しては、あけぐれの時間に朝顔がまだ咲かないことから、女性に対し早く心を開いてほしいとする男性の側の恋心の表出ととる。さらには紫式部集で伝えられる贈答歌が源氏物語で光源氏が朝顔の姫君に最初に朝顔の花を贈ったときの状況をそのまま残すものである可能性についても言及する。
Ⅰ. 序
Ⅱ. 源氏物語朝顔の巻における和歌の贈答
Ⅲ. 『紫式部集』における和歌の贈答
Ⅳ. 『式部卿宮の姫君に朝顔奉りたまひし歌』とは
Ⅴ. 結論
(0)
(0)