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학술저널

北原白秋『桐の花』に関する一考察

A Study of "Kirinohana" by Hakusyu Kitahara

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『桐の花』の新風とは『思ひ出』と『東京景物詩』のうちにも見られる異国情調に代表される。『桐の花』の短歌が発表された1909~11年はパンの会が催された時期(1909~12)と重なっているが、白秋はそこで吸収した「自由思想」や「欧羅巴精神」を古い伝統を背負っていた短歌の内に流し込むことによって、既成の短歌に対する「反逆」を企てたのである。『桐の花』の短歌と詩について、表裏一体の関係として対照して検討することによって、一貫して青春の感傷(哀しみ)の情調を詠っていたことがより深く理解できた。また、白秋の短歌を詩を参照することによって、国家権力によって閉塞した時代のなかで、権力の犠牲になった親友を悼む歌を残していた可能性について述べることができた。白秋は明治末期の権力により言論表現が制限された時期に、パンの会を通して新思潮を十分に吸収しながら、新しい感覚表現の地平を拓いた歌人であったと言えるだろう。 

1. はじめに

2. 『桐の花』の「新体」

3. 短歌と詩の関係

4. おわりに

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