アニメーションを利用した生活文化教育
The Way of Select Contents of Animation that Study Life Culture
- 일본어문학회
- 일본어문학
- 日本語文學 第55輯
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2011.1125 - 48 (24 pages)
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本稿では「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「あたしンち」を考察対象にして、生活文化を学習する際におけるコンテンツ選択の指針を示した。この指針は、情報の質と量によるコンテンツの分類を柱とする。その内、日本的な事情という根拠を問う情報の質の問題は、異文化学習において最も重要な観点である。日本的な事情が希薄な慣習では、表面上の異なりのみに注目することになり、原因としての社会状況や文化の学習にまでは至れないからである。また、授業を構成できる豊富な慣習の有無を問う情報の量の問題は重要ではあるが、ある程度調節が可能な問題である。 次にこの指針で選択したコンテンツを使用し、異文化理解を目的とする授業を行った。その結果、教師の作成したリストと学習者の理解には一致とずれが生じた。このずれは、教師がコンテンツ上の描写にまで注目できていなかったことを反映している。従って、コンテンツ選択の観点とリスト作成には、情報の質と量に加えて、コンテンツ上の描写の問題を含めなければならないことがわかった。
1. はじめに
2. 考察対象と先行研究
3. 「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「あたしンち」
4. 生活文化が学べるコンテンツ
5. 授業への利用と補強
6. まとめ
参考文献
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