학술저널
本稿では、まず、実際の歴史人物の行方の考察ではないことをことわっておく。谷崎によってつくられた「盲目物語」の主人公を背景にした「芸」の世界を主に考察した。この作品は盲人の座頭、弥市が身分の高いお市と出会い、お市の縁組みした浅井の滅亡によって、再び清洲城に戻り、清洲城の二人の心の交流があった。また、お市の再婚した勝家をとりまく死を目の前にした緊迫した状況などが描かれている。それらの経過のうちにいくつかの課題が設定されていることを明らかにし、そこに引用された音の芸や能の芸がそれぞれに段階に即応していることを解明した。谷崎はこのような「芸事」をなぜ文学に描いたのかを浮き彫りにした。
〈要旨〉
はじめに
1. 小谷の城
2. 清洲城
3. 北の庄の城
終わりに
【参考文献】
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