本稿は、韓国人日本語学習者によく見られる韓国式の表現について、学習者自らが意識し自覚できるような授業の実践研究報告である。本研究では、学習者が自分の誤用を意識できるように学習者の気付きを促す方法として日本人へのアンケート調査を用いることにした。そのアンケートというのは、韓国式の表現を聞いたとき日本人がどのように感じるかというもので、その結果を日本語の授業の中で学習者に提示するという方法である。このような授業を行った結果、学習者からは様々な反応があり、自分が正しい表現だと思いこんでいたことが時には誤解につながりかねない、また日本と韓国の文化の差や孜え方の違いの理解につながったという意見などが見られた。韓国国内で学ぶ学習者は日本人と接する機会をなかなか持つことができない。しかし本研究の試みを通じて疑似体験をし、自分で感じることで自分自身の日本語について意識し、自覚する姿勢が芽生えてくるきっかけになったのではないだろうかと孜える。
〈要旨〉
1. はじめに
2. 予備調査
3. 日本人へのアンケート調査
4. アンケート調査結果の学習者への提示法
5. 学習者の反応
6. 今後の課題
【参考文献】
【付錄】
(0)
(0)