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학술저널

金達寿「京城もの」三部作に見える人物造型の特徴

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金達寿は、『後裔の街』、『玄海灘』、『太白山脈』を日本の植民地支配下の、そしてアメリカ占領軍支配下の朝鮮人の生活及び抵抗を描いたもの、つまり「三部作」として、取り扱っている。この三つの作品は、その主な舞台が「京城」すなわち現在の「ソウル」という共通点以外にも、『後裔の街』と『玄海灘』は二人の主人公、つまり『後裔の街』の高昌倫と崔啓友、『玄海灘』の西敬泰と自省五という二人の主人公を中心に、「失われたもの」の回復と「奪われたもの」の奪還への過程というこ軸によって構成されている。『玄海灘』の続編である『太白山脈』は、植民地時代の朝鮮民族の独立闘争を研究する〈民族烈士調査研究所〉の西敬泰とアメリカ占領下でプロレタリア革命闘争に励む自省五という二軸、言い換えれば植民地時代史という通時態と、解放直後の朝鮮、つまり朝鮮分断史という共時態によって構成されているのである。 したがって本稿では、この「京城もの」三部作に表われている、二軸の主人公を中心に、三編の作品に描かれている人物造型の特徴を考察してみた。 「京城もの」三部作には『後裔の街』の日本植民地支配下の「知識人」、『玄海灘』の朝鮮民族、ひいては『太白山脈』のアメリカ占領軍支配下の民衆の有り様及び人間のあり方が描かれている。特に、この三部作には、民族として、人間としての主体性を確立するために戦った朝鮮民族という一貫したテーマを、「知識人」から「民衆」へと、その社会変革の主体勢力を発展させながら、織り込んでいる。言い換えればこの三部作には、金達寿の前進していた、行動、思想が反映され表われているのである。

〈要旨〉

はじめに

1. 『後裔の街』

2. 『玄海灘』

3. 『太白山脈』

おわりに

【参考文献】

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