現代日本語の助詞「は」がどんな条件下で省略されうるかについて考察した。すなわち、「φ」 = 「ゼロ助詞」ということで確定と非確定,「聞き手」への配慮,真偽判断モダリテイにおいての省略諸研究を中心にして考察した。 ここで省略という意味は「ハもガもつかえない文」において「は」をつけない文については省略可能という表現をつかってはいない。 「は」のついている文で恣意的に「は」を削除していってそれがどんな条件に基づいてこの助詞が省略可能されうるかを中心にして考察した。 話者と本人と「聞き手」との情報との関係、発話の種類、そしてこれらの文法との相互作用を中心してみてきた。確定という仮設を提案して確定の場合には「は」の省略が不自然になることと、名詞術語文、動詞術語文、形容詞術語文の終止形を包含きせて、述語の種類より発話の状況と表現形式ということに関聯されていることがわかった。 話者が自身を中心にして自身と情報と「聞き手」との関係をどのようにみているかを言語形式に反影きせ「聞き手」に伝達することが「聞き手」への配慮である。相対の発話からひきだきれた言外意味を問題にしたことではなく話者が情報を「聞き手」にどんな形で伝達するかについて関係することを5つの形に提示した。 現代日本語における省略の中でも特に「は」に焦点を当てその省略の可能性について論じてみたが、その中でも真偽判断モダリテイにおいての「は」の省略という関係を考察した。「確定」「非確定」という原則を出して「確定」とは話し手が当該事態を確かな事実であると判断し、それを聞き手にはっきりと言い切るもので、「非確定」と対立する概念である。 一方、文末に真偽判断にかかわるモダリテイ形式*(「ようだ」「らしい」)がつく場合、当該事態を真だと思う話し手の断定的の判断は弱まる。よってモダリテイ形式がついた文は広い意味で「非確定」である。当該事態に対してそれが成立するものかどうかの話し手の確信度について考える以上に「確定」「非確定」のスケ-ルに関係するモダリテイ形式は真偽判断に関わるものとなる。そして真偽判断モダリテイを有する文は判断の対象が存在し有題文になる。真偽判断に関与するモダリテイ形式にいくつかの例をあげ、それを判断の根拠を示すモダリテイ形式と蓋然性を示すモダリテイ形式の二つに大きく分けてみた。「は」を省略し易くなり始めるモダリテイ形式には差があるが、省略のし易きの方向は「確定」「非確定」のスケ-ルに一致する。つまり「だろうーようだーみたいだーらしいーだって」の順に「は」を省略し易くなる。それに蓋然性を示すモダリテイ形式を付加すると「は」を省略し易くなる傾向がある。
Ⅰ. 머리말
Ⅱ. 省略관련 諸研究
Ⅲ. 確定과 非確定
Ⅳ. 「聞き手」에의 配慮
Ⅴ. 真僞判断 모달리티
Ⅵ. 맺음말
参考文献
〈要旨〉
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