古事記神話における英雄の描き方
How to Describe Heroes in the Myth of ‘Kojiki’- Focused on God of Ohokuninusi
- 일본어문학회
- 일본어문학
- 日本語文學 第59輯
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2012.12397 - 412 (16 pages)
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本稿は、古事記に見える大国主神を中心に古事記神話における英雄の描き方の特徴を見いだそうとしたものである。その結論として次のような三点に要約できる。 一つ目に、少年でありながら優しくて知恵を持った英雄として書かれている。弱い者に意地悪をする兄弟の八十神とは違って、オホナムチは正しい治療法で素兎の皮膚を元の状態に回復させるという、優しさと知恵を兼ね備えた存在として描かれている。 二つ目に、多くの苦難に遭いながらも、それをものともせずに次々と切り抜けていく不死神として書かれている。最初は弱者に過ぎなかったオホナムチが、死と再生を繰り返しながら、いくつかの試練を克服たり、自分の住む世界とはまったく異なる別の世界への旅を無事に終えて帰ってきて王者の資格を獲得したりして、偉大な王者として変身を遂げる。これは古 事記がオホナムチに王権の資格を与えるためにわざわざ死と再生の話型を用意して新たな英雄を作り出していったのではないか。 三つ目に、オホクニヌシの助力者として女性が登場することである。オホクニヌシが危険な目にあった時、母神をはじめ、多くの女性の助力によって様々の試練を克服することができる。おそらくその背後には女性に象徴される大自然の生命力の守護がなければならないという観念があったのではないか。
一、はじめに
二、「知恵者」としてのオホクニヌシ
三、苦難に遭うオホクニヌシ
四、オホナムチからオホクニヌシへ
五、英雄の助力者としての女性
六、結び
参考文献
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