「国会議事録」における漢語「微妙」の意味用法の特徴
- 고려대학교 글로벌일본연구원
- 일본연구
- 第20輯
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2013.0863 - 85 (22 pages)
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本稿では、趙(2012)の 「微妙」の意味用法についての考察結果を踏まえつつ、話し言葉コーパス 「国会議事録」における漢語 「微妙」の意味用法の特徴について考察を行った。具体的な研究課題は、「国会議事録」における 「微妙」の使用状況の概観及び現代語の俗語用法につなる談話機能を中心に、「微妙」の意味用法の特徴を明らかにすることである。「国会議事録」の 「微妙」の用例を採集ㆍ集計した結果からは、どの年代においても連体用法が約7割以上を占めること、連用用法は徐々に増加する傾向にあり、叙述用法は若干の変動はみられるものの、一定していることがわかった。また、「微妙」の体言及び連用用法の例、外来語の修飾例を通じて、本来中国語である漢語「微妙」の日本語化する様子がうかがわれることを指摘した。次に、「国会議事録」の 「微妙」のデータを用法別に分類し、「KOTONOHA」の集計結果と比較を行った結果、「国会議事録」の 「微妙」のデータは、話し言葉の特徴を持つ 「非母集団ㆍ知恵袋と非母集団ㆍブログ」より 「非母集団ㆍ知恵袋と非母集団ㆍブログ以外」との類似性が認められ、書き言葉の特徴が多分にあることが明らかになった。意味用法の特徴としては、意味的な特徴及び用法の発生時期からみて、① 「美しさㆍ味わいㆍ状態などの、こまかなところに重要な意味がこめられていて、ひとくちに言いあらわせないようす。デリケート」の意味用法から② 「どっちともはっきり言い切れないようす」の意味用法が派生したことが推定されることを述べた。また、質問ㆍ答弁の際、話し手の意見を聞き手に婉曲に提示する 「微妙」の談話機能について考察し、現代語の俗語用法につながることを指摘した。最後に、「国会議事録」に否定的なニュアンスを帯びた 「微妙」の例がみられ、俗語用法との関わりがうかがわれることを指摘した。
Abstract
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 研究資料について
Ⅲ. 「国会議事録」における使用状況
Ⅳ. 漢語 「微妙」の意味用法の特徴
Ⅴ. まとめ
참고문헌
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