
現代はグローバル時代である。グローバル時代は言語、文化が国境を越えて行き来し、共存する多言語、多文化が共存する時代である。そこに求められる日本語教育、韓国語教育をはじめとした第二言語教育は、第一に「言語(だけ)」を教えるという枠組みを再考し、「言語」と「文化」を共に教える必要がある。また、「国」の枠を越え、「地域(東アジア)」「世界」という視点に立った教育を行う必要がある。これは、総合的日本語教育、ヨーロッパの複言語ㆍ複文化教育、オーストラリアをはじめとした多文化教育の3つの観点からも妥当性があると考える。最終的には自文化優位の視点を克服し、東アジア人、グローバル人といったアイデンティティの形成が必要だが、そのためには共環境をつくり、そこでお互いの差異を認め合った上で、そのような差異を越えた対話と協働を日常的、継続的に行う教育的実践が重要である。このような立場からの実践事例として、本学で行ってきた日韓大学生国際交流セミナーと国際学生フォーラムを紹介する。
일본어요약
1. はじめに
2. グローバル時代の日本語教育のための基本的考え方
3. 実践事例
4. おわりに
参考文献
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