학술저널
作品の末尾に至って反転をもたらす小説的技巧は芥川がよく愛用していた手法の一つである。『羅生門』(1915)で文壇に登場した芥川の文学が『地獄変』(1918)と『奉教人の死』(1918)の中期文学では、作品の反転が本格的にあらわれている。これらの作品は芸術的にも彼の絶好調期の作品であり、彼の技巧が巧妙に発揮されている。『地獄変』の語り手による登場人物における描写の混乱、『奉教人の死』に見られる偽書の設定、登場人物の後に隠れている芥川の姿などは、彼の独特な小説的技巧であると思う。先行研究で指摘されている「新技巧派のチャンピオン」に相応しい小説的手法であろう。ところで、このような技巧の原点はどこから始まっているのだろうか。本稿では『酒虫』(1916)に注目し、その技巧の原点があったと思っている。数少ない先行研究のなかでは「浅薄なオチ」と酷評される程、作品の末尾であらわれてくる芥川の手法に批判が集まっている。ところが、本稿では『酒虫』の末尾に隠れている芥川の姿や客観的態度こそ、絶頂の文学にある彼の技巧の原点であったと思うのである。
일본어요약
Ⅰ. 서론
Ⅱ. 본론
Ⅲ. 결론
참고문헌
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