この論文は、遠藤周作の最後の純文学長編小説である『深い河』の主題について考察したものである。この小説には五人の登場人物の様々な人生が語られているが、本稿においては、最も存在感のある、カトリック神父である大津と彼と関わりのある成瀬美津子、この二人を中心にして分析してみることにした。 大学時代、自分から誘惑してもてあそんだ後、捨ててしまった男、大津が神父になるためフランスのリヨンの神学校にいることを聞いた美津子は、再び彼に興味を持ち、彼を追ってフランス、インドまでいくことになる。それで、本稿では東京での大学時代、フランスのリヨン、インドのヴァーラーナスィに分けて、この二人の三度の出会いによって美津子の魂の世界がどういうふうに変化して行くのか、また彼女が心の空虚感を埋めるため、求め続けた物とはいったい何であるのかについて考察してみた。 美津子はインドの母なる女神チャ厶ンダ像と、イエスの生き方を真似て実践する大津の姿から同伴者イエス像を見つけ、苦しんでいる人の側でいっしょに苦しんでくれる自己犠牲的なイエスの愛こそ真の愛であると気ずく。また、イエスが死んだ後も弟子達の心の中に生き続けていることが転生であり、復活であると理解するように変化していくのである。
일본어요약
1. 들어가는 말
2. 일본 도쿄에서의 첫 만남
3. 프랑스 리용에서의 재회
4. 인도 바라나쉬에서의 만남
5. 나가는 말
참고문헌
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