학술저널
本稿はこれまであまり論じられることのなかった北原白秋の戦中詩につ いて、最後の詩集『新頌』の詩篇を中心に論じた。同詩集の作られた戦中に発せられた白秋の翼賛詩歌や言説は侵略に向った軍部政府に対して「国民のあるべき心情的規範」を示す役割を果たすことで戦争協力詩とされてきた。確かに同時代の白秋の「国民歌謡」や少国民詩などはその通りであるが、『新頌』の花鳥諷詠風の詩作や戦場や戦闘場面を描いた一部の詩篇などは、そのような政治的な意図とは異なる描写の特徴を示している。つまり、『新頌』の世界は当時の政治的な力学と自身の芸術的な力学が拮抗した世界であると言えよう。したがって、白秋の戦中の詩作のすべてを戦争協力詩として均質化して捉えることに対しては異議を唱えておきたい。
일본어요약
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 戦中の白秋の位置おめぐって
Ⅲ. 『新頌』にいたる道
Ⅳ. 『新頌』と戰争
Ⅴ. おわりに
參考文献
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