학술저널

永野説以来60年間定説とされてきた「から」は主観を表す場合、「ので」は客観を表す場合に用いられるという2分説は、多くの研究者がその不当性を指摘したにもかかわらず、今なお、市販されている文法書や辞典などでは依然として永野説をそのまま引用している。しかし、本稿で文中と文末に分けて用例をみる限り一部を除いてほとんど区別なしに用いられていることが分かった。たとえば同じ事柄でも作家の言葉の選択趣向によっても或は同じ事柄でもそれを強く言うか柔らかく丁寧に言うかによっても使い分けが違ってくることである。また、これからも時代の流れに沿って言語の単純化を好む若者の趣向と男女の言葉の性差の区別も段々なくなるのは必至であると思うので永野の2分説は早めに是正すべきであると思われる。
일본어요약
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 先行研究分折
Ⅲ. 「から」の文中用法
Ⅳ. 「から」の文末用法
Ⅴ. 終りに
参考文献
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