太宰治のキ―ワ―ドは、頹廃的な生と自殺である。このカテゴリーの中では、芸術, 女性, 水が主要要素である。その中で、物質の'水'によって太宰の內面世界を把握してみた。特に、本稿はフランスの科学哲学者であるガストンバシュラール(Gaston Bachelard)の『水と夢』を中心に、太宰治の水の世界を分析したのであるが、「太宰治の水の想像世界(1)-ガストンバシュラールの『水と夢』を中心に-」につづく2番目の考察である。 苦しい現実から太宰を救濟するのは、水中夢想である。彼の水中は死の世界であり、そして、水中幻想旅行には使者が存在する。これが、神話での使者の'カロン'を根拠とするカロンコンプレックスである。また、シェークスピアの『ハムレット』のオフェーリアが、太宰の水の夢想に存在する。したがって、水は死と不幸の物質でもある。これがオフェーリア コンプレックスである。この二つのコンプレックスが、バシュラールの文化のコンプレックスである。 太宰は純粋な水において、淨化と治癒、生命と若さを夢見る。また、太宰にとって、水は母性ㆍ女性の物質である。すなわち、水は暖かい母乳、安らかな母の懐、母が振る揺り篭である。そして、水中には美しい無垢な娘が溶解している。 以上、バシュラールの水の想像力理論を根拠とした太宰の水の想像世界の硏究は、彼の精神的な傾向を明らかにする作業によって、彼の精神の核心を把握ㆍ理解することができた。
일본어요약
1. 서론
2. 본론
3. 결론
참고문헌
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