日本から見た東アジア諸国の特性を歴史的文化的にも外観した上で、欧米ではなく何故いま東アジアなのかを最初に論及した。まず、日本について概説した。内容は主に4点である。第1に、日本における精神障害者の現状を概観。第2に、精神障害者を地域で支える思想とリハビリテーションを中心とした実践の動向を報告。第3に、権利擁護や反スティグマの動向を述べ、そして第4に、日本における精神障害者支援の課題や実践方向について考察した。次に韓国について、精神医療保健福祉の現状や課題を報告した。この内容はむしろ韓国の専門家が知ることでもあり、日本より少なめの考察とした。その次に、中国そして台湾の精神保健福祉の現状と課題、展望などを報告した。総括的に、東アジア精神保健福祉の比較からみた改革の可能性について、入院医療が依然重要な選択肢であること、ケアの含み資産としての家族の位置づけ、社会的偏見の根強さに共通性があることを明らかにした。
抄録
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. 東アジアの輪郭-日本からの視座
Ⅲ. 日本の精神保健福祉の現状と課題
Ⅳ. 韓国の精神保健福祉の現状と課題
Ⅴ. 中国の精神保健福祉の現状と課題
Ⅵ. 台湾の精神保健福祉の現状と課題
Ⅶ. 東アジア精神保健福祉の比較からみた改革の可能性
参考文献
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