本稿は日本の詩歌における動詞基本形が表わすところの時間的意味は、 古代語から現代語にいたるまで変化していないことを各時代の詩歌を通時的に解析して明らかにすると共に時制という文法範疇と動詞基本形の用法について述べたものである。これは日本語の動詞基本形の表わす時制的意味が古代語と現代語とにおいて「現在」と「未来」というように異なる解釈が行われている点に着眼したものである。動詞基本形が客体の状況を表わそうと主体(一人称/話者)の状況(動き)を表わそうとそれが発話時を基準にして事態を「現在」に位置させる形態ではないということがわかった。古代の詩歌から現代の詩歌にいたるまでの間動詞基本形の基本的機能ー事態(状況)発生の事実描写ーには何の変化も認められないというのが本稿の主旨である。なお、詩歌における動詞基本形の用法を検討した結果、日本語動詞基本形の時制的意味が先行研究で指摘されているような「現在」、すなわち文法範疇としての発話時の瞬間における現在の事態を意味するものではないことを確認することができた。
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2. 선행연구 및 연구의 방향
3. 시가의 검토
4. 현대일본어의 경우
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